インターネットの中にある情報源を探る
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IPアドレス
コンピュータで「コマンド プロンプト」をスタートボタンから起動させる。コマンドプロンプトの窓は、標準設定では、黒背景色に白文字のアプリである。
ipconfig
IPアドレスは、TCP/IP ネットワークに接続されている全てのコンピュータに割り当てられた番号である。
自分のコンピュータについているIPアドレスを調べるために、この「コマンドプロンプト」窓で「ipconfig」とタイプしてみる。
すると、コマンド プロンプトの画面に、次のようなコンピュータの Wi-Fi アダプタを経由した LANへの接続情報が各種表示される。
このLAN情報の中にIPアドレスに関するものが2つある。現在、IPアドレスには、IPv6 と IPv4 の二種類があることを知っていなければならない。それぞれ、IP バージョン6とIPバージョン4とよぶ。IPv4 はインターネットが出来た時にネットワークを構成するコンピュータに割り当てられたもので歴史はIPv6よりも古いが、現在も利用されている。インターネットに接続されるコンピュータの数が増大するにつれてその後継者として登場したのがIPv6である。IPv6 は 128 ビット、IPv4 は 32 ビットの数で示される。さて上の例では、それぞれの数は次のようになっている。コロンやドットで区切られた16進数と10進数による表記法については後で説明する。
- IPv6 fe80::4060:a28a:93c9:279f
- IPv4 192.168.1.10
IPアドレスは、コンピュータ・ネットワークを構成するホストとよばれるコンピュータを識別するための番号の役目をもっていることを、ここでは理解しておく。
ping
ping は、もともと海中で対象物に「ピン」音を発射して反響が帰る時間に由来するともいわれているが、諸説ある。日本語としては、ピンあるいはピングと呼ぶ人も多い。
自分のコンピュータから相手のコンピュータまでIP通信経路で、パケットを送信したときの往復時間をミリ秒単位で計測することができる。Windowsマシンでは4回試行した結果とそれらの最小、最大、平均がコマンド実行後に表示される。
LAN内部でのpingの例を次に示す。
C:\Users\sumio>ping 192.168.1.1
Pinging 192.168.1.1 with 32 bytes of data:
Reply from 192.168.1.1: bytes=32 time=2ms TTL=64
Reply from 192.168.1.1: bytes=32 time=2ms TTL=64
Reply from 192.168.1.1: bytes=32 time=2ms TTL=64
Reply from 192.168.1.1: bytes=32 time=2ms TTL=64
Ping statistics for 192.168.1.1:
Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
Minimum = 2ms, Maximum = 2ms, Average = 2ms
外部への例。
C:\Users\sumio>ping www.catherine.ac.jp
Pinging www.catherine.ac.jp [210.188.201.42] with 32 bytes of data:
Reply from 210.188.201.42: bytes=32 time=17ms TTL=55
Reply from 210.188.201.42: bytes=32 time=22ms TTL=55
Reply from 210.188.201.42: bytes=32 time=18ms TTL=55
Reply from 210.188.201.42: bytes=32 time=23ms TTL=55
Ping statistics for 210.188.201.42:
Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
Minimum = 17ms, Maximum = 23ms, Average = 20ms
nslookup
インターネットに接続されたコンピュータやスマホには必ずIPアドレスが割り当てられている。
IP Location
Trace route
相手のIPアドレスがわかれば、自分のコンピュータから相手のコンピュータまでのネットワーク経路を調べることができるコマンドをWindowsコンピュータのコマンドプロンプト画面で実行する。
練習問題
(ア) 「IP Location サイト」を用いて、nslookup で探索したIPアドレスをもとにしてそれぞれのコンピュータの位置情報を調ベてみよう。
聖カタリナ大学Webサーバー 210.188.201.42
愛媛大学Webサーバー 133.71.200.55
など
(イ) LAN と WAN のネットワークの違いを説明する。
(ウ) tracert コマンドを使用して、ふだん利用しているサイトまでの経路情報を調べる。
(エ) 次のインターネット地図で、日本は何色になっているだろうか。また、大きい円をクリックし、そのドメイン名を調べる。
参考資料
教科書134ページ。
Oumuamua
太陽系外からやってきた未知の天体を探る。
太陽系外から飛んでくる「恒星間天体」を巡っては昨年、ハワイ大などのチームが小惑星「オウムアムア」を発見して話題になった。
オウムアウアとは何か?
- ハワイ語 "first time visitor from far away"
The Mysterious Interstellar Object Oumuamua With Harvard's Dr. Avi Loeb
- 公式名称 1I/2017 U1 (“1” for first and “I” for interstellar)