ドメイン情報 ー whois

ICANN と JPRS の whois データベースを使う

ここではドメイン情報について調べる方法を説明する。まずドメイン名の登録などを管理する組織は、世界にいくつかあり、世界の代表的なICANNと日本のトップレベル・ドメインを管理するJPRSについて解説しよう。

では、次のような順番でドメイン情報データベースを調べてみる。

  1. https://whois.icann.org/

  2. JPRS whois

はじめの 「ICANN = アイキャン」 は、ドメイン名を管理する非営利団体として1998年に創立された。次の「JPRS = 株式会社日本レジストリサービス」は、ドメイン名のトップレベルが「.jp」、「JPドメイン」の登録・管理をする。JPドメインは、国別ドメインのひとつである。

例題に2つのドメイン「グーグル」と「聖カタリナ大学」を取り上げる

JPRS で聖カタリナ大学のドメイン情報を調べるには、聖カタリナ大学のドメイン名が「catherine.ac.jp」だから、次のようにすればよい。

jprs catherine.ac.jp

この JPRS whois で、ドメイン名「catherine.ac.jp」の登録年月日、有効期間や組織の管理者、担当者などがわかる。

グーグル「google.com」は、英語サイトだが、ICANNを使うとドメイン情報を調べることができる。ICANNは、ロボットによる自動検索などを避けるために、信号標識などの写真を選びロボットではないことを示さなければデータベースにアクセスできないようになっていることに注意。

  • ボットではないことを証明するために、CAPTCHA や reCAPTCHA が使われている。写真の中から道路標識やバスが写っているものを選ばせるなどのやり方で、いらいらした人も少なくないはず。

icann-whois

課題(1)、(2)

(1) 「グーグル」、「ヤフー」、「ライン」、「ツイッター」等の国外のネットサービスならびに、愛媛県内の教育機関のドメイン情報を調べる。

これらのドメイン情報各項目をエクセルで一覧表にまとめ、ファイルで提出する。

次に「解答の一例」として「聖カタリナ学園」、「河原学園」、「愛媛大学」、「グーグル」、「ツィッター」のドメイン名について調べた結果を示す。「ー」の項目をできるだけ埋めてみよう。さらにラインなどのネットサービス、東雲学園など四国の教育機関についても調べて追加する。

解答例:

ドメイン名 組織の名称(日本語、英語) 住所 管理者 接続開始年月日
catherine.ac.jp 学校法人 聖カタリナ学園 (St. Catherine Educational Institution) - 大野 泰彦 1998/05/18
kawahara.ac.jp 学校法人 河原学園 (Incorporated Educational Institution Kawahara Gakuen) - 山本 浩二 2011/06/06
ehime-u.ac.jp - - - -
google.com Google LLC CA, US - 1997-09-15
twitter.co Twitter. Inc. 1355 Market Street, San Francisco, CA, US +1.4152229670 2000-01-21

(2) 日本国内、海外のスマホメーカー、コンピュータメーカーについても、各項目についてドメイン情報を調べる。また、それぞれのメーカーのホームページなどから各メーカーの本社の所在地を調べる。

解答例

ドメイン名 組織の名称 住所 電話番号 管理者 登録/接続開始年月日
sharp.jp シャープ株式会社 (SHARP CORPORATION) 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 06-6625-1057 - 2001/03/26
fujitsu.co.jp 富士通株式会社 - - - -

参考資料

テキスト『情報リテラシー』134ページで DNS についての解説。

So think